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文大統領、年内の終戦宣言 米と議論の意向

2018年9月20日 21:57

北朝鮮で金正恩委員長との会談を終えた韓国の文在寅大統領は20日夕方、ソウルに戻った。文大統領は、「朝鮮戦争の終戦宣言」を年内に実現することについて、アメリカと議論する意向を明らかにした。

文大統領は20日夕方、ソウルに戻り、記者会見に臨んだ。会見で文大統領は、「金委員長ができるだけ早い時期に完全な非核化を達成したいと述べた」と明らかにした。さらに、北朝鮮が寧辺の核施設を条件付きで廃棄する意向を示したことについて、「重要で大きな一歩を踏み出した」と述べ、非核化に向けて一定の進展があったとの認識を示した。

その上で、「朝鮮戦争の終戦宣言」について、アメリカと議論する意向を明らかにした。

文在寅大統領「我々は年内に終戦宣言を行うことを目標にしており、トランプ大統領と会談する時にもう一度、議論する」

文大統領は「終戦宣言」について、アメリカ側が懸念する在韓米軍の撤退とは関係がないとの見解で金委員長と一致したとしている。文大統領は来週、アメリカを訪問し、24日にトランプ大統領と会談する予定で、金委員長からのメッセージを伝え、停滞する米朝協議に弾みをつけたい考え。