１８日に北朝鮮入りした韓国の文在寅大統領と金正恩委員長の会談が平壌で行われ、その様子を撮影した映像が公開された。

文大統領は会談に先立ち、芳名録に「平和と繁栄へ民族の心は１つ　韓国大統領　文在寅　９月１８日」と署名した。金委員長は、文大統領のそばに立って静かに待ち、署名が終わると拍手をした。

文大統領としては、非核化をめぐる米朝協議が停滞する中、会談を金委員長から具体的な非核化措置を引き出し、アメリカへの橋渡しを行いたい考え。

一方、北朝鮮はこれまで、「朝鮮戦争の終戦宣言」を繰り返し要求しながらも、金委員長がトランプ大統領に２回目の首脳会談を要請する書簡を送るなど、アメリカと対話を続ける意向も示している。文大統領にどんなメッセージを伝えるのか、金委員長の発言が注目される。