×

“野良○○”大群現る!「キレイ」影響は?

2018年9月18日 19:06
“野良○○”大群現る!「キレイ」影響は?

今、高知県の町にある野生の動物の大群が住みつき、話題となっている。その動物を探しに私たちは高知県へ向かった。近隣住民はどうしているのか。そして、その影響は-。

土佐湾に面する高知県中土佐町。のどかなこの町で今“ある動物”がちょっとした話題となっている。

近隣住民「結構いるね。10羽前後ですね」「山の方に行ったらわかると思う。キレイですね」

住民たちが“その動物”をよく目撃するという場所に向かってみると、国道脇の茂みにいたのは「ニワトリ」。色鮮やかなニワトリやほぼ真っ白なニワトリなど確認できるだけで14羽。ゆっくり近づくと-。

藤田キャスター「一斉に逃げていった。山の斜面を登っていきます」

人にあまり慣れていない様子のニワトリたち。さらに付近には柵もなく飼い主らしき人もいない。

藤田キャスター「鳴き声です。警戒を呼びかけているのでしょうか」

実はこのニワトリたち、飼い主のいないいわゆる“野良ニワトリ”。地元住民によると“野良ニワトリ”の群れは5、6年ほど前から目撃されるようになったという。なぜ、こんな山の中にいるのだろうか?

近隣住民「(誰かが)どこからか持ってきておいてる。それが山の広場に住みついたというか」

また、中土佐町も誰かが山に放した可能性が高いとしている。高知県で“野良ニワトリ”がいるのは山だけではない。県庁の敷地の中にも、ニワトリが住んでいる。高知県庁の敷地内にいたのは“野良ニワトリ”の家族。お父さんとお母さん、そして4羽の子供の合計6羽が暮らしている。

Q.ニワトリがいるのは普通
「県鳥君」

地元の方々にもすっかりお馴染みの様子。なぜ県庁の敷地内にニワトリがいるのだろうか?

高知県教育委員会事務局文化財課、中内勝さん「おととしくらいに最初に雄鶏がどこからか迷い込んできた。去年、雌鶏がどこからか迷い込んできて、今かわいい赤ちゃんが生まれたという状況です」

当初、オスの「県庁君」が2年ほど前に迷い込み、住みついたという。そして去年同じく、迷い込んだとみられる奥さんと運命的な出会いを果たし、今では家族で暮らしているという。高知県庁のマスコット的な存在の県庁君一家。

中内勝さん「やさしく見守っていただいて、猫などに襲われないように長生きしてくれればと思う」

 ◇◇◇

一方で、ニワトリ以外の“野良動物”では騒動も…。私たちが3年前に東京都練馬区で撮影した映像には、上空に突如、現れた鳥の大群が映っている。この正体は本来インドなどの熱帯地域に生息する「ワカケホンセイインコ」。ペットとして飼われていたのが逃げたとみられ“野良インコ”となった。

さらに千葉県いすみ市では、シカに似た「キョン」が大量繁殖。県内の動物園から脱走し“野良化”したとみられている。繁殖力の高いキョンは千葉県内で約3万6000頭が確認されている。キョンによる農業被害は、年間250万円近くにものぼるという。

 ◇◇◇

では、今回の“野良ニワトリ”が増えた場合、農作物への被害などは起こり得るのだろうか?

Q.“野良ニワトリ”が増えた場合被害は?
20年以上ニワトリを研究、愛媛大学農学部、橘哲也准教授「(ニワトリは)そんなに野菜を食べる生き物ではないと思う。あまり大きな被害は今すぐには想像できない」

今後、“山の野良ニワトリ”に対しては住民たちにむやみにエサやりなどをしないよう促していくとしている。