フィリピンで多数の死傷者を出した台風２２号は、日本時間１６日午後６時ごろ、中国南部に上陸した。暴風域に入った香港では、空の便９００便近くが欠航となった。

大型で強い台風２２号は、強い勢力を保ったまま、日本時間１６日午後６時ごろ、中国南部に上陸した。香港では昼すぎに、風速２５メートルの暴風域に入り、空の便は国内線と国際線あわせて８８９便が欠航。香港メディアなどによると、約７０００世帯で停電し、１００人以上がケガをした。

隣接する広東省では、これまでに約２３７万人が避難し、地元当局は警戒レベルを最も高いレベルに引き上げ、安全確保を呼びかけている。

一方、１５日、台風２２号の直撃を受けたフィリピン北部では、大雨による土砂崩れに巻き込まれるなどして、これまでに４５人の死亡が確認されている。