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東電 福島第一原発に新たな防潮堤建設方針

2018年9月14日 13:46

去年末、政府が千島海溝沿いで超巨大地震の発生が切迫しているとの評価を示した事を受けて東京電力は、福島第一原発の海側に防潮堤を新たに建設する方針を打ち出した。

この方針は、14日に行われた原子力規制委員会の検討会で東電が示したもの。政府の地震調査推進本部は去年末、北海道沖の千島海溝沿いでマグニチュード8.8の超巨大地震が「切迫している」との新たな評価を示している。

東電の試算では、その際に福島第一原発に到達する津波の高さは最大で10.3メートルに達し、メルトダウン事故を起こした3つの原子炉建屋が浸水する可能性があることが分かっていた。

新設する防潮堤の高さは未定だが、各原子炉建屋の海側をおよそ600メートルにわたって覆うもので、建屋にたまっている放射性物質で汚染された水が津波の引き波で海に流れ出るのを防ぐ目的がある。