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シリア内戦 今月だけで4万人近くが避難

2018年9月13日 19:56

内戦が続くシリアで、反体制派最後の拠点・イドリブ県への大規模攻撃の準備が進む中、国連は12日、今月だけで4万人近い市民らが避難したと明らかにした。

シリアでは、ロシアとイランの支援を受けるアサド政権が内戦での優位を固め、近く、反体制派の最後の拠点北西部・イドリブ県への大規模攻撃を行うとの見方が広がっている。

アサド政権側は、イドリブ県とその周辺に対して空爆や砲撃を強めているが、国連人道問題調整事務所は12日、今月だけで3万8000人あまりが避難したとする、報告書を発表した。

さらに今後、大規模攻撃が始まれば、最大80万人が避難民になる恐れがあると指摘している。

国連のグテーレス事務総長も「シリア内戦でも見たことがない人道的悪夢になる」と警告するなど、国際社会の懸念が高まっている。