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子供は全品無料のラーメン店 その仕組みは

2018年9月10日 13:15
子供は全品無料のラーメン店 その仕組みは

小学生以下は“メニューが全品無料”というラーメン店が、東京都千代田区にあります。子ども食堂の役割を果たすこのラーメン店を取材しました。

東京・秋葉原にあるラーメン店“麺屋のろし”は、通常営業中に子ども食堂を運営しています。ラーメンもチャーハンも、食後のかき氷まで小学生以下は全品無料。しかも、1日何度来ても構いません。

無料分はすべて、企業からの協賛金でまかなわれています。協賛企業は店舗ホームページに広告を載せられる仕組みです。

一般的な子ども食堂は、会場や資金面の問題で毎日の営業は難しく、子どもも進んで行きづらいというデメリットもあります。一方、“麺屋のろし”に週1回ほど通っている家族に聞いてみると――

客(小6)「何でここは小学生無料なのか聞いたら、協賛してる企業の人がちゃんとお金払ってくれてるって言ったから安心しました」

月2回は来店しているという親子は――

客(母親)「急に仕事に呼ばれた日とかは何も準備してないので…でも“麺屋のろし”があるから大丈夫みたいな」

取材したこの日、ラーメン店に訪れた7組全てが共働き家庭。子どもの孤食問題だけでなく、共働き親子の悩み解決にも一役買っています。さらに、こんな役割も。

客(母親)「小学校の帰りに変な人に声を掛けられたり、怖いことがあったら、ひとまず“麺屋のろし”まで逃げてって」

8月にはカウンター席を無くし、すべてテーブル席だけに。子ども1人でも入りやすいよう店内も改装しました。企業は月1万円から協賛が可能です。“麺屋のろし”を運営するCOLORSホールディングス・小島代表はこう話します。

小島代表「この仕組みは、既存の飲食店が赤字になるような仕組みではありませんので、貧しいとか豊かは関係なく、すべてのお子さんに食べに来ていただければ」


【the SOCIAL lifeより】