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“調達資金がショート”こんな人が危ない

2018年9月10日 14:23
“調達資金がショート”こんな人が危ない

世の中で議論を呼んでいる話題について、意見を聞く「opinions」。今回の話題は「調達した資金 あっという間に溶ける!?」。

日本政策金融公庫の調査によると、開業して1年以内の企業の40%が資金繰りや資金調達で悩んでいることがわかった。開業で調達した資金については「出費の計算はしていた」ものの、起業後間もなくショートしたという報告も少なくないという。


――コンサルタントをしていて、この現状はどう思いますか。

よくある話だなと思います(笑)。


――40%という数字が出ていますが。

むしろいい方じゃないですか。(感覚的には)もっと多いと思います。


――これを避けるためにはどうすればいいのでしょうか。

『ヤバい人はヤバい自覚がない!!』――自分は大丈夫みたいに楽観的に考える人が多いんですけど、シンプルにいうと…子どもの頃、小遣い帳みたいなものを付けたりしていました?


――私は小さい頃はしていませんでしたが、今は家計簿アプリはつけています。

まさに経営もそうなんですが、会社やろうが個人だろうが結局、どれくらい入金があって、どれくらいお金が出ていくのかということをわかっていれば、基本的にはキャッシュフロー、お金が無いことに苦しむことはあまりないんですね。

はじめてビジネスする時、多くの人がいつ、何時お金が振り込まれるのかや、いつ支払いの期日があるのかということを知らなかったり、分からなかったりするんですね。私も最初の会社をやっていたときは、どちらかというと、そういうのは管理の人がやってくれたりするんですけど、管理部の人たちがやってくれる細かな業務は、初めてやると「先週末にやっとかなきゃいけなかったのか」みたいなことがいっぱいあります。

そういう細かいことをちゃんとやってないと、「現金がないから支払いが止まった」とか…カードの出金日などを知っておかないとダメなんですね。実はそういう細かなお金、いつ入ってきて、いつ出ていくのかを知らない人が多くて、会社つくったのはいいけど、売り上げの上がる先がないとか、こういう良い商品つくったら勝手に売れるだろうとか、みんな結構、楽観的に考えすぎなんです。

だから「悲観的に計画して、楽観的に行動する」という言葉があるんですけど、どちらかというと、計画を立てる時とか、会社をつくる前は、しっかり「本当にうまくいくのか、大丈夫なのか」というのを計画した上で、会社をつくったり、事業をはじめれば、そういう“ヤバい”ということに対して、ちゃんとケアができるかなと思います。

あらかじめ計画をつくるというのが非常に重要なので、準備は念入りにやっていただきたいなと思います。


■山口豪志氏(34)プロフィル
ベンチャー企業のコンサルタントなどを行っている。クックパッドやランサーズなどで初期メンバーとして活躍。両社の成長を支えたのち、コンサルタントに転身。現在は、ベンチャー企業成長のため、営業や広報の支援を行っている。
【the SOCIAL opinionsより】