韓国で中東・クウェートへの出張から戻った男性が、ＭＥＲＳ（＝中東呼吸器症候群）に感染していることが分かった。男性は現在、隔離病棟に入院し、治療を受けている。

韓国の保健福祉省によると、ＭＥＲＳの感染が確認されたのはソウルに住む６１歳の男性。男性は先月１６日からクウェートに出張し、７日に韓国に戻ったが、下痢や発熱などの症状があるため検査を受けたところ、感染が確認されたという。

現在は、ソウルの隔離病棟で治療を受けている。

また、韓国政府は、航空機の乗員や病院のスタッフなど、男性と接触して感染の恐れのある２０人について、２週間の自宅隔離の措置をとるとした。

韓国では２０１５年にもＭＥＲＳの感染者が急増し、患者が治療を受けた医療施設で医師や入院患者に感染が広がるなどして、３８人が死亡している。