北朝鮮は９日、建国７０年の節目を迎える。首都・平壌では祝賀行事のほか、大規模な軍事パレードも行われる見通し。

北朝鮮の国営メディアは、９日の祝賀行事に参加するため各国から１１０の代表団が平壌入りしたと伝えている。また、“後ろ盾”となる中国からは習近平国家主席の側近で序列３位の栗戦書氏が８日、平壌に入る。

北朝鮮としては、金正恩委員長が３回訪中を重ね、中国との関係改善が進む中、習主席の訪朝を期待していただけに、北朝鮮の政府関係者からは「首脳同士が往来してこそ本当の友好関係が始まる」と残念がる声も聞かれた。

ただ、北朝鮮としては祝賀行事に参加する栗氏をＶＩＰとして扱い、中朝関係の親密ぶりをアピールするものとみられる。

９日は建国７０年の節目を祝う大規模な軍事パレードが行われ、国威発揚が図られることになりそうだ。

また、アメリカに向け非核化に取り組む意思を示した金委員長が、新たなメッセージを出すのか、国際社会の関心が平壌に注がれることになる。