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3か国首脳、シリアめぐり停戦合意できず

2018年9月8日 6:38

内戦が続くシリアで反体制派の「最後の砦(とりで)」への総攻撃が迫り、国際社会の懸念も広がる中、内戦に関与するロシア、イラン、トルコの首脳が7日に会談したが、停戦で合意することはできなかった。

シリアの内戦では、アサド政権が優位を固め、ロシアとイランの支援を受けて、近く、反体制派の「最後の砦」北西部のイドリブ県を総攻撃するとの見方が広がっている。

反体制派を支援するトルコは強く反対していて、首脳会談で、エルドアン大統領は「イドリブが血の海になってしまう」として、停戦を呼びかけた。

しかし、ロシアのプーチン大統領が「優先課題はテロのせん滅だ」と述べるなど、ロシアとイランは攻撃を行う姿勢を崩さなかった。

総攻撃が行われれば、多くの市民が巻き添えになる恐れがあり、国際社会から懸念の声があがっている。