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北海道地震 死者35人に 不明者3人

2018年9月8日 23:42
北海道地震 死者35人に 不明者3人

北海道を襲った最大震度7の地震で、これまでに亡くなった人は35人となり、2人が心肺停止、3人が安否不明となっている。一方、交通機関の再開や停電の解消など、普段の生活の回復に向けた復旧作業が徐々に進んでいる。

大規模な土砂崩れが発生した厚真町では、8日も懸命な捜索が続けられた。夕方には新たに男性が見つかるなど、安否不明者の発見が相次ぐ一方で、札幌では大量の本の下敷きとなった男性の死亡が新たに分かった。

深刻な液状化現象が発生した札幌市清田区では、高橋はるみ知事が視察に訪れ、被害の状況を確認した。

北海道・高橋はるみ知事「閑静な住宅街の一部が大きな被害を受けたことに衝撃を受けた。札幌市と連携して復旧復興を急いでいきたい」

復旧が進む交通機関の中で、新千歳空港では7日の国内線に続いて国際線も運航が再開された。発着するほぼ全ての便が通常通りの運航になっている。

JRは全ての特急列車が運休となったが、快速エアポートや函館線の「小樽―札幌」間、「函館―新函館北斗」間などの快速や普通列車が運転を再開している。

札幌では、収集車の燃料確保の問題で止まっていた家庭ごみの収集が再開された。市民は、「冷蔵庫のものもダメになっていたりしたので、それ(ごみ)がだいぶたまってしまったので、きょうの回収はすごくうれしいです」などと話した。

停電はほぼ復旧していて、札幌では、少しずつ元の生活に戻りつつある。しかし、依然として大きな地震発生に警戒が必要となっている。