北海道地震19人死亡 捜索続く…復旧も
震度7を観測した北海道の地震で、これまでに19人が死亡し、9人が安否不明となっている。北海道内全域で発生していた停電は、8日朝までには、ほぼ解消した。
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地震の発生から40時間以上が経過した7日夜も、雨の中、捜索活動が続いていた。震度7を観測し、大規模な土砂崩れが発生した胆振の厚真町では、依然として9人が安否不明のままだ。夜を徹して続けられた捜索では、少なくとも3人が発見された。
道内では19人が死亡、11人が心肺停止。けが人も400人近く出ている。
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地震発生直後、道内全域の約295万戸で発生していた停電は、すでに全体の99%以上で復旧した。しかし、国は、電力の需要が増える週明けの10日以降に需要と供給のバランスが崩れるおそれがあるとして、計画停電を含むあらゆる対策を準備するとしている。
地震から丸2日たち、札幌市内ではごみの収集が始まった。7日は収集車の燃料確保ができず、家庭ごみの収集を取りやめていた。
市民「とても助かった、きょう回収してくれて」「冷蔵庫のものがだめになったり、(ごみが)たまっていたので、きょうの回収はすごくうれしい」
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停電の復旧に、ごみの収集再開…。札幌では、少しずつ元の生活に戻りつつある。
一方で、揺れが強かった胆振地方などでは、大雨のピークは過ぎたものの、地盤が緩んだ状態が続いている。8日夕方にかけて、土砂災害などに十分注意が必要。