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北海道“最大震度7”各地で被害相次ぐ

2018年9月6日 16:49
北海道“最大震度7”各地で被害相次ぐ

北海道で最大震度7を観測した地震で土砂崩れや液状化現象など北海道各地で被害が相次いでいる。道内は4人が死亡、3人が心肺停止となっているほか、31人が安否不明。

札幌市清田区では地震で液状化現象が発生していた。液状化現象で道路は陥没。周辺は噴き出した泥で車が埋まっていた。泥が人の腰の高さになっている場所もあり、移動はできない状態となっていた。一方、震度7の揺れが起きた厚真町では、大規模な土砂崩れが発生。建物6棟が倒壊、ほかに建物3棟が巻き込まれ流されたという。

震度6強を観測した安平町では、町内のいたるところで建物の壁が倒壊していた。町内の住宅ではたんすが倒れ、食器などが散乱。仏壇からも、線香などが落ち畳の上にちらばった。

札幌市内のコンビニエンスストアでも地震でビンが落ちて散乱していた。

地震が発生したのは午前3時8分ごろ。新千歳空港がある千歳市内では震度6度弱を観測した。新千歳空港では地震の影響で6日は国内線・国際線ともに全便欠航となっている。ターミナルビルも閉鎖されている。

震度5弱を観測した函館市内にある60人が入所している老人ホームでは、断水のため職員がトイレにペットボトルで水を入れていた。さらに、停電も続いていた。

札幌市でも清田区や厚別区などで断水が発生していて、39か所で給水所が設けられている。札幌市内のガソリンスタンドでは車の長い列ができていた。

札幌市のマックスバリュ北1条東店には、開店前から水や食料などを求める客で行列ができ店では午前9時の開店を1時間半早めた。

札幌市内では計239か所に避難所が開設されている。午後2時現在で1312人が避難している。

道民の生活に大きな影響を与えた今回の地震。混乱が収拾するメドはたっていない。