“家業の養豚”継ぐ決心と最初にしたこと
一次産業を「かっこよく」「感動があって」「稼げる」新3Kにするため、農業改革に取り組んでいる宮治勇輔氏(40)。一般企業に勤めた後、湘南で家業の養豚を継ぎ、生産から顧客の口に届くまで一貫してプロデュースした「みやじ豚」をブランド化した。
――なぜ、家業の養豚を継ごうと思ったのですか?
元々、後を継ぐ気はなかったんですが、自分にしかできない仕事がしたいと思った時に、父親の後を継ぐというのは自分にしかできないと考えたのと、あと、農業に関する魅力と可能性ですね。
生産から出荷で終わるのではなく、生産からお客さんの口に届けるところまでを農家が一貫してプロデュースするのが農業だと考えた時に、農業と魅力と可能性に気づいて、実家に帰って、父親の後を継ごうと決心したというところです。
――何からスタートさせたんですか。
バーベキューですね。おいしい豚肉を知ってもらうために、友人・知人を呼んで、バーベキューを開催して、今も毎月継続しています。バーベキューをして、みんなに知ってもらって、おいしかったら友達を誘ってまた遊びに来てねというかたちでやっています。
――顧客の口に届くまでというのを含めて、顧客の声を実際に聞いてというところから、スタートされているんですね。
やっぱり父親の代では顧客の声を聞く機会がなかったんですけど、バーベキューをして、父もずいぶんしゃべるようになったりして、ずいぶん変わりましたね。
【the SOCIAL guestより】