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原発事故後の作業で労災 肺がんで死亡は初

2018年9月4日 20:47

東京電力福島第一原発の事故後に緊急作業に従事し、その後、肺がんで亡くなった50代の男性について、厚生労働省は、労災と認定した。事故後の作業に関わり、肺がんで亡くなったケースで労災と認められたのは初めて。

厚労省が労災と認定したのは、福島第一原発で、事故直後から緊急作業従事者として働いていた、東京電力の協力会社の50代の男性社員。

男性は、1980年以降、複数の原発で放射線の管理業務などに従事し、福島第一原発の事故後は、直後から、原発構内で放射線を測定して、線量マップを作成したり、構内の外で、除染作業の事前モニタリング業務を行っていたという。

男性は、およそ2年半前に肺がんを発症し、その後、亡くなったが、厚労省は男性が亡くなったのは、1980年以降、28年間従事した業務による被ばくが原因だとして、労災と認定したという。

原発事故後の作業に関わって、労災認定されたのは5人目だが、肺がんで亡くなったケースでは初めて。