中国・習国家主席 “保護主義”に対抗
中国とアフリカ諸国のサミットが、北京で3日に開幕した。習近平国家主席は、開幕演説でアメリカを念頭に、保護主義に対抗する姿勢を鮮明にした。
中国・習近平国家主席「我々はかつてない困難に直面している。覇権主義や強権主義が依然として存在し、保護主義と一国主義が台頭している」
習主席は、貿易摩擦で対立を深めるアメリカのトランプ政権を念頭に、こう述べた上で、「自らをも孤島に閉じこめるやり方に未来はない」と批判した。
一方で、習主席の看板政策である「一帯一路」が、共同発展の新たな原動力だとアピールし、今回、6兆6000億円余りの経済支援を行うと表明した。
また、中国と外交関係を結んでいる事を前提に、最貧国などの債務を免除する考えも示している。台湾との外交関係を断てば、中国の経済支援を得られる事を示して、台湾の孤立化を進める狙いも透けて見える。