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7年後には投資の2倍回収を~産業革新機構

2018年8月31日 21:52
7年後には投資の2倍回収を~産業革新機構

政府系ファンドの産業革新機構の会長らが会見し、7年後の解散の際には投資資金の2倍となる2兆2000億円の回収を目指すと表明した。

産業革新機構は2009年の発足以来、9年間でベンチャー投資や企業再編などで133件の投資を行い、これまでの実績では投資額を上回る資金を回収している。7年後の2025年に解散が決まっているが、その時点で、投資総額の2倍に当たる2兆2000億円を回収する目標。

会見では、これまでシャープや東芝をめぐる再編を目指してきた志賀俊之会長が、企業再編については投資件数が11件にとどまることに無念さをにじませた。

志賀会長「実は私はもっともっと本当は再編をやりたかったんです。私なりのネットワークを使って色々と動いたつもりですが、3年間やってみてなかなか業界サイドが動かない」

日本の国際競争力を高めるためには、経営者らは経営が立ちゆかなくなってからではなく、順調なうちに他の企業との統合などで競争力を高めるべきとの考えを示した。

今後の新規投資は、主に来月発足する産業革新投資機構のもとで行われる予定。