来月の自民党総裁選挙に立候補を目指してきた野田総務相は３１日午後に会見し、立候補断念を正式に表明する。これで総裁選は安倍首相と石破元幹事長の一騎打ちの構図が固まった。

野田総務相は安倍首相の支持に回る考え。これで安倍首相を支持する国会議員は全体の４分の３を超え、石破氏に対する優位がさらに強まっている。

野田総務相「（Ｑ：総裁選出馬断念か？）総裁選への対応については別途対応致しますので、この場ではコメント致しません」

３１日朝は言及を避けた野田氏だが、３１日午後、改めて会見を開き、正式に立候補断念を表明する方針。また野田氏本人と野田氏を支援してきた議員の一部は安倍首相支持に回る見通し。

そして安倍陣営の動きだが、３１日午後、安倍首相を支持する派閥の幹部らが会合を開き、自民党の党員票の獲得に全力を挙げる方針を確認する予定。

一方、石破元幹事長は３１日朝、竹下派の参議院議員らと会合を開き、石破陣営の選挙対策本部を立ち上げた。

石破氏「厳しい時に、苦しい時にご支援いただける、その思いにこたえるべく全身全霊をつくしたい」

石破氏はまた、全国４７都道府県それぞれの党員にあてたメッセージ動画を制作した。国会議員票で劣勢が強まる中、党員票に活路を見いだしたい考え。