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“数字”で見る…安倍首相対石破元幹事長

2018年8月28日 19:54

自民党総裁選は、安倍首相と石破元幹事長の一騎打ちの見通しとなっているが、両候補の特徴を、NNNと読売新聞が行った世論調査の数字で見てみる。

まずは安倍・石破・野田の3人の中で、誰が総裁にふさわしいかという問いに対する両候補の数字を比べると、安倍首相が42%、石破氏が36%と、安倍首相が一歩リードしている。

ただ、「私は自民党を支持する」と答えた人だけに限ってみると、安倍首相が72%、石破氏が21%と、大きく離れる。

こうした状況から、政府高官は「自民党員票は安倍首相が2倍以上の差で勝つだろう」と自信を見せている。

また、それぞれを支持する理由だが、安倍首相については、「安定した政権運営ができる」、「政策が評価できる」という答えが多かったのに対し、石破氏は、「政治理念が評価できる」、「人柄が信頼できる」という答えが多くなった。

それぞれを支持する人たちの特徴をみると、世代別では、18歳から29歳の若い人たちに限ると、安倍首相の62%に対して、石破氏は20%と、安倍首相が3倍以上の支持がある。

一方、60歳以上の人は、石破氏を支持する人は42%、安倍首相は35%と逆転する。

安倍首相が若い世代に人気がある理由について、安倍陣営は、高校生や大学生の就職率が改善していることが要因とみている。

また、性別でみると、男性は安倍首相51%、石破氏35%、女性は安倍首相34%、石破氏37%と、女性に支持が高いのは石破氏となる。

こうした傾向を受けて、石破陣営は、若者などへの支持拡大のため、インスタグラムなどSNSの活用を進めている。

一方、安倍陣営は、女性票を増やすために保育所を訪問したり、女性を重視する政策をアピールすることを検討している。

今後の本格論戦によって、こうした世論調査の数字がどう変化するのかが注目される。