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総裁選 安倍首相と石破氏の“一騎打ち”か

2018年8月28日 19:35

安倍首相と石破元幹事長の一騎打ちの見通しとなった自民党総裁選挙。

安倍首相が業界団体などの取り込みなど、支持拡大に奔走する中、石破氏を訪ねると、意外な夕食風景をカメラが目撃した。

28日、石破元幹事長の姿は、地元・鳥取県の特産品、梨のPRイベントにあった。

自民党・石破元幹事長「梨はこうやって(皮ごと)食べるもの。ラベルは食べちゃだめ」

梨を丸かじりする石破氏をみて、鳥取県知事が市場関係者に呼びかけた。

鳥取県・平井知事「(自民党の)“かじ”とりは石破にお願いします!」

駆け引きが激しさを増す、総裁選。安倍首相側が目をつけたのは、多くの党員を抱える業界団体。

この2か月ほどで、安倍首相は、医療や福祉などの業界団体の会長と相次いで対談。

石破氏が議連の会長を務めるなど影響力を持つ、住宅関係の業界の機関誌には、安倍首相の写真が大きくのっているが、それに比べると石破氏の扱いはだいぶ小さい。

安倍首相側が期待するのは、業界団体が持つ、地方票への影響力。17万人近い会員を抱える日本医師会のパーティーにも出席するなど、自ら、票の掘り起こしに奔走する安倍首相。

国会議員票も獲得しようと、国会議員とのゴルフや会食も精力的にこなしている。

一方、石破氏を訪ねてみると、資料に囲まれながら、事務所で1人、コンビニのおにぎりとピザを食べていた。派閥内からは、安倍首相のように、他の議員と食事するなどして、支持を広げてほしいとの声もあがるが…。

自民党・石破元幹事長「私はお食事をしたり、一緒に飲んだりする時間は少ないけど、どんな質問が出ても、答えられるようにしようと思えば、いろんな角度からの議論を自分で知っておかないと」

総裁選の論戦に備えることが大事だと、政策の勉強に励んでいた。

こうした中、注目されるのが、総裁選でどちらを支持するのか明らかにしていない、小泉進次郎議員の動き。

自民党・小泉進次郎議員「取材の関心は、横須賀の花火大会ではなく、これからの政治情勢のことを含めてだと思いますが」

週末に参加した地元の花火大会でも、態度を明らかにしなかった。

小泉氏は、以前、こう主張していた。

自民党・小泉進次郎議員「大人になると、おかしいことにおかしいと言えなくなって、黙っていることに慣れていく。そうなっていったら、終わりです」

総裁選については、最後まで黙ったままなのだろうか。

一方、立候補に必要な推薦人集めで苦戦している野田聖子総務相。野田陣営の幹部に、電話で現状を報告していた。

野田総務相「断られないでアポイント入りましたので、いま言った通りの感じでやっていこうと思う」

今週いっぱいをメドに、出馬できるか最終判断する考え。

野田総務相「これ(息子の写真)を見てね、もうちょっとがんばるよ」

総裁選の告示日は10日後に迫っている。