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国務長官の訪朝“中止指示”中国への圧力か

2018年8月25日 11:50

来週に予定されていたアメリカ・ポンペオ国務長官の北朝鮮訪問についてトランプ大統領は24日、中止するよう指示したことを明らかにした。「非核化に関して十分な進展がみられない」ことなどを理由に挙げている。

トランプ大統領はツイッターでポンペオ長官に対し、来週の訪朝を中止するよう指示したことを明らかにした。理由については「朝鮮半島の非核化に関して十分な進展がみられない」ためとしている。北朝鮮が朝鮮戦争の終戦宣言を行わなければ非核化は進展しないと主張しているのに対し、トランプ大統領は「まずは非核化だ」と強い姿勢をみせ、交渉の主導権を奪い返す狙いがあるとみられる。

また、トランプ大統領は中国の対応も中止の理由に挙げ、「中国が前よりも非核化に協力的ではなくなった」と指摘。ポンペオ国務長官の訪朝は「中国との貿易関係が解決した後になる可能性が高い」との考えを示した。

貿易での対立が激化する中国に対し、北朝鮮問題も絡めて圧力をかける狙いがあるとみられる。