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英政府“合意なきEU離脱”に備え対策発表

2018年8月24日 1:19

EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱交渉が難航する中、イギリス政府は23日、「合意なしの離脱」に備えて、医薬品の備蓄を増やすことなど企業や市民がとるべき対策を発表した。

ラーブ離脱相「(合意なしのEU離脱は)望んでおらず、予想もしていないが、備えは必要だ」

ラーブ離脱相の発表によると、EUとの合意なしに離脱すれば、イギリスとEUの間のクレジットカード決済の手数料が増えることや、商品を輸出入するときに税関で新たな手続きが必要になることなどが想定されるという。

また、医薬品が足りなくなるのを防ぐため、備蓄を6週間分増やすことも求めている。

ラーブ離脱相は、EUとの間で合意に達することが最優先であり、こうした対策はあくまでも万が一の場合に備えるためだと強調した。

しかし、来年3月末の離脱期限が迫るなか、イギリスでは「合意なしの離脱」をめぐる議論が増えつつある。