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風車倒壊、熊野川氾濫も…台風が西日本縦断

2018年8月24日 11:51
風車倒壊、熊野川氾濫も…台風が西日本縦断

台風20号は23日夜、徳島県に上陸した後、兵庫県姫路市付近に再び上陸し西日本を縦断した。近畿などで記録的な大雨となり和歌山県で、熊野川が氾濫するなどの被害が出た。風力発電用の風車が倒壊した兵庫県淡路島から中継で伝える。

淡路島の北部にある北淡震災記念公園。まだ台風の吹き返しの風が強く吹いている。倒壊した風車は根元から完全に倒れていて、羽根の一部は少し離れた場所に落下していて、風の強さを物語っている。

根元から倒壊したのは、淡路市の北淡震災記念公園にある風力発電用の風車で、支柱の高さおよそ37メートル、羽根の長さも1つ22メートルある。

24日朝、この付近を散歩していた人が見つけて、淡路市に連絡したという。近くの建物の屋根も吹き飛んでいて、台風20号の暴風によるものとみられる。

この風車は16年前に建てられ、60メートルの風速に耐えられる設計だが、去年故障し、羽根の回転は止まっていたという。

隣の洲本市では、23日午後11時ごろに、最大瞬間風速38.5メートルを観測している。また、近畿地方では、和歌山県新宮市で熊野川が氾濫し、民家で床上浸水などの被害が出た。

淡路市では、今後、風車のデータを調べるなどして、当時の風の状況や倒れた原因を調べることにしている。