過激派組織「イスラム国」は２２日、指導者のバグダディ容疑者のものとする音声メッセージを公開した。「イスラム国」は事実上壊滅状態だが、音声メッセージを通じて指導者の健在ぶりをアピールする狙いがあるとみられる。

バグダディ容疑者とされる音声「イラク、シリア、イエメンなどで『イスラム国』に参加せよ」

メッセージでは、ヨーロッパ諸国などで戦闘員が攻撃を行ったと称賛するとともに、スンニ派のイスラム教徒に武器を手に取って戦うよう呼びかけている。

「イスラム国」はシリアとイラクで支配地域を失い、事実上壊滅状態だが、バグダディ容疑者の消息は依然、分かっていない。

ただ、先週もイラクメディアが「死亡した」と報道するなど、死亡説も出ている。音声メッセージの公開は去年９月以来で、健在をアピールする狙いがあるとみられる。