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北の核施設稼働 IAEA「重大な懸念」

2018年8月22日 10:44

IAEA(=国際原子力機関)は、北朝鮮が朝鮮半島の非核化で合意した後も核施設を稼働させていて「重大な懸念がある」とする報告書を21日までに取りまとめた。

報告書でIAEAは衛星写真の分析などを行った結果、北朝鮮の寧辺にある黒鉛減速炉で蒸気や冷却水の排出が確認されていて、今も活動が続いているとの見方を示した。

4月末の南北首脳会談で北朝鮮は「完全な非核化を通じ核のない朝鮮半島の実現」を目指すことで合意しているが、北朝鮮はこの会談の後も核施設を稼働させている可能性がある。

IAEAは、こうした動きについて「重大な懸念を引き起こしている」と指摘している。