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障害者に“職場で虐待” 前年度比35%増

2018年8月22日 21:50
障害者に“職場で虐待” 前年度比35%増

職場で虐待を受けた障害者が、昨年度、過去最多となったことが厚生労働省の調査で明らかになった。

厚労省は、昨年度、職場で雇い主や上司から虐待を受けた障害者が、前年度に比べ約35%増加し、1308人となったと発表した。2013年度の統計開始以来、最多だった。

虐待の種類別では、賃金を払わないなどの経済的な虐待が最も多く、全体の8割を超えている。また、作業に時間がかかったことなどを理由に、上司が暴言を吐いたり殴る蹴るの暴行を加えたりするなどの心理的、身体的虐待もあったという。

虐待が増えた背景には、障害者虐待防止法の周知などが進み、通報の増加につながったほか、障害者を雇用する一部の事業所が倒産し、賃金の未払いが多く発生したことも影響していると、厚労省は分析している。