アメリカのトランプ政権がトルコから輸入する鉄鋼とアルミの関税を２倍にしたことについて、トルコ政府はＷＴＯ（＝世界貿易機関）に提訴する手続きに入った。

アメリカとトルコはアメリカ人牧師の拘束をめぐり、対立が深刻化していて、トランプ政権は今月に入り、トルコ製の鉄鋼とアルミの関税を２倍にした。これに対し、トルコ政府は２０日までに「ＷＴＯの規定に反している」として、提訴の手続きに入った。

今後、アメリカと協議を行い、不調に終わった場合は、裁判の一審に当たる紛争処理小委員会に付託することができる。

アメリカとの対立により、通貨リラが下落し、トルコだけでなく、日本など各国にも影響が広がっているが、トルコ政府は、一歩も引かない姿勢を示した形。