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サマータイムを導入したらどうなる?影響は

2018年8月21日 13:41
サマータイムを導入したらどうなる?影響は

夏の標準時間を早めるサマータイム。2年後のオリンピックの暑さ対策の1つとして、政府が検討を行うとしている。サマータイムが導入されると、私たちの生活にどんな影響が出るのだろうか?

東京・中央区にある商社、芝本産業では、節電対策のため7年前から独自のサマータイムを実施した。5月から9月までの期間は、勤務時間を午前8時から午後4時20分までと1時間繰り上げている。社員に残業量について尋ねると――

「圧倒的に減ったと思いますね。夕方だらだらやるよりは、やっぱり朝の方が仕事の処理能力があがるのかなって」

残業は通常より3割削減できたという。

一方、約100年サマータイムの歴史があるアメリカでは、午後7時に友人とバレーボールを楽しむ姿があった。女性に話を聞くと「体も1、2週間で慣れるわ」とのことだ。帰宅時間も外が明るいため、「安全だ」と歓迎する声があがった。

一方で、ヨーロッパでは廃止の動きがある。今年3月、フランスでは国鉄の運転士がサマータイムのダイヤの切り替えを忘れ、始発電車が1時間遅れるというトラブルが起きている。また、ロシアでは生活のリズムが崩れるとし、7年前に廃止されている。

環境省によると、日本で導入する場合、コンピューターのシステムの切り替えや信号機変更などで、合わせて1000億円以上かかると試算されている。


【the SOCIAL viewより】