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全日本剣道連盟“昇段審査”などで金銭授受

2018年8月17日 15:24
全日本剣道連盟“昇段審査”などで金銭授受

全日本剣道連盟が行う居合道の昇段審査などで、受験者が合格目的で審査員に金銭を渡す不正行為が長年にわたり行われていたことが分かった。連盟は関与した審査員らを処分している。

全日本剣道連盟・中谷行道常任理事「称号・段位は権威の源であり、大変重要なもの。金銭の授受があったことは絶対に許してはならない」

全日本剣道連盟によると、2012年の「範士」の称号を得るための審査で、受験者の男性が7人の審査員に合計およそ100万円を渡していたという。

また、2016年にも、「八段」への昇段審査で別の受験者の男性が審査員に配ってもらおうと、自分の指導者におよそ200万円を渡していたという。指導者は、金銭を審査員に配らず、男性に返金していた。

連盟は「金銭を授受する不適切な慣行が古くから存在した」と認めた上で、この指導者に段位を返上させ、審査員を公式行事への出場自粛処分とした。