×

再開へ奮起!被災地のおばあちゃん理容師

2018年8月17日 14:27
再開へ奮起!被災地のおばあちゃん理容師

愛媛県西予市で60年近く理容店を営む鎌田秀子さん(77)。西日本豪雨で商売道具のほとんどが浸水し、休業を余儀なくされました。

それでも、再開を待ちきれずやってくる常連客がいます。

鎌田さん「何もかもないけん、これで。待てよ、新聞持ってくるけん」

新聞紙をケープ代わりに、バリカンとカミソリだけで坊主頭を仕上げていきます。

鎌田さん「よっしゃー、男前になったどー」「銭は、いらんいらん」「ほんでまたもらうから、今度やり始めたら」

客「ほんとか?かまわん?」

鎌田さん「うん」

中学を卒業後、すぐに理容師を目指し修業に出た鎌田さん。20歳で地元に戻り、以来57年間、ここで客の髪を切り続けてきました。そんな中、襲った西日本豪雨――

鎌田さん「やめようか、どうしようか考えよるんだけど、夜も寝れん。なあ、もうこの年であんた…」

77歳、再開を決意させたのは泥の中から探し出した長年愛用する理容バサミでした。

鎌田さん「ガンバガンバ!負けませんで!やりまっせ!」

現在、開店に向けてまい進中です。


【the SOCIAL lifeより】