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金正男氏殺害きょう“無罪/裁判継続”判断

2018年8月16日 6:18

北朝鮮の金正恩委員長の兄金正男氏がマレーシアの空港で殺害された事件の裁判で裁判所は16日、実行犯の女2人について、無罪か裁判を継続するかの判断を示す。

ドアン・ティ・フォン被告とシティ・アイシャ被告は去年2月、金正男氏の顔に猛毒の神経剤VXを塗りつけ殺害した罪で起訴されている。

焦点は殺意の有無で、検察側は「VXの知識があり計画的」などとして殺人罪は立証されたと主張。一方、弁護側は「いたずらビデオの撮影だと信じ込まされていた」と殺意を否定している。

マレーシアでは、殺人罪で有罪となれば死刑が適用される。16日の公判では、裁判官が、2人に無罪を言い渡すか弁護側の証人尋問に入るかを判断する。

今週、アイシャ被告の母親はNNNの取材に応じ、2週間前にアイシャ被告が電話で、「独房から出され、釈放されるかもしれない」と話していたと明かした。

アイシャ被告の母「娘は無罪です。人を殺したのであれば死刑になっても仕方ないが、娘は利用されただけだから、死刑などあり得ません」

北朝鮮の事件への関与などに迫ることが出来ないまま、裁判は一つの節目を迎える。