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アイス↓正露丸↑、酷暑で売れる意外なもの

2018年8月10日 14:11
アイス↓正露丸↑、酷暑で売れる意外なもの

世の中で議論を呼んでいる話題について、意見を聞く「opinions」。今回の話題は「酷暑の夏『売れる』『売れない』意外なもの」――日本テレビ経済部の鰺坂圭司デスクに聞く。


厳しい暑さが続く中、スポーツ飲料の需要が急増して、製造が追いつかず、一部商品が一時販売休止になるなど、影響が出ている。ネット上では「何も買わないでは乗りきれない」「今日量販店で、エアコン買ってきた」「スーパーで、スポーツ飲料が売り切れていた」などの声があった。


■「アイスクリーム」は売れない?


――この猛暑で、経済にはどのような影響が出ているのでしょうか。

今回の私の一言は「酷暑でアイスが売れない?」です。


――これだけ暑いとアイスは相当売れそうに思いますが。

そうですね。いま猛暑というより酷暑みたいな感じですよね。酷暑になると「売れるもの/売れないもの」というのがあるそうなんです。例えば、家電量販店では、エアコンや冷蔵庫が売れるそうです。

ここでいう「アイス」というのは、「アイスクリーム」のことなんです。つまり猛暑だったらアイスクリームはとても売れるんですけど、酷暑までいってしまうと、濃厚で甘いアイスクリームよりも、氷みたいなアイスのほうが圧倒的に売れるらしいんです。

例えば「ガリガリ君」ってありますよね。あれは前の年より、130%の売り上げ増だということで、だいぶ売れているそうです。


■酷暑になると「冷やしうどん>冷やし中華」

それからローソンによると、例年の夏は「冷やし中華」が売れますよね。じゃあ、今年はさぞかし売れているかというと、例年並みらしいんです。逆に、圧倒的に今売れているのが「冷やしうどん」だと。


――もはや具も食べたくないと。

そうなんです。データでいくと、前年に比べて170%の売り上げを記録したと。理由を聞くと、具もいらない、見た目も白くて…と、そこまでもう暑くて暑くてというのが食べ物の購買に影響が出ているみたいなんですね。


■「正露丸」が売れる理由は…

あと、夏に売れるのが「正露丸」だそうです。大幸薬品がデータを出しているんですけども、23℃を超えると1℃上がるごとに、3.5%売り上げが伸びると。水分をとりすぎて、おなかを壊したり、あと、海外旅行に行くために正露丸を買いだめる方が多いそうです。

いろんなものが売れたり売れなかったりしますが、特に酷暑になると、また少しその様相も変わってくるようですね。


■鰺坂圭司プロフィル
日本テレビ経済部デスク。駆け出しのころにはジュリアナのお立ち台ブームなどバブルに沸いたニッポンを取材。目の前で偶然、出くわした、地下鉄サリン事件の生中継も。日夜、激動する日本経済の取材の指揮に当たる一方、働きながら音楽大学で学び、現在はオーケストラの指揮者としても活動している。


【the SOCIAL opinionsより】