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普及望まれる“インクルーシブ教育”とは

2018年8月9日 14:20
普及望まれる“インクルーシブ教育”とは

障害者の就労支援や教育事業を手掛ける「リタリコ」の野口晃菜氏は、発達に偏りのある子どもの伸ばし方や、学びづらさを抱える子どもへの教育などに取り組んでいる。特に、全ての学び手のニーズに対応できる“インクルーシブ教育”が必要と感じ、研究と普及に力を入れている。


――“インクルーシブ教育”という言葉は、あまり聞きなれない言葉ですが、どのような教育方法なんですか?

社会の中では障害のある方を含めた多様な人々が、一緒に暮らしていかなければなりません。しかし学校の中では、なかなかそういった多様な子どもたちを一緒に教育するということがいま、難しい状況にあります。

そんな中、排除のない差別のない社会を目指して、障害のある子どもや外国籍の子ども、LGBTの子どもなど多様な子どもたちを地域の学校で一緒に教育していく。それが“インクルーシブ教育”が目指しているところです。


――とても良い教育だと思うのですが、今どのくらい普及しているのですか。

理念としては日本も“インクルーシブ教育”をしていく方向ではあるのですが、特別支援学校に在籍する方が増えている状況です。

なぜなら同じ場で教育するには、どうしたらいいのか誰もよくわからないためで、なかなか事例がないというのが現状であり、問題点です。

【the SOCIAL guestより】