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病気や障害ある子どものリハビリを楽しく

2018年8月7日 15:30
病気や障害ある子どものリハビリを楽しく

子どもたちのリハビリにデジタルアートを組みあわせたプロジェクトがある。「デジリハ」と呼ばれる取り組みを取材した。

パソコンの前に手をかざし、裏返すと画面に宝石が現れる。これは、病気や障害がある子供たちにリハビリを楽しんでもらえるよう開発されたアプリだ。他にも、手を握る動作でイラストに色を塗ったり腕の動きで花火を上げることができる。

手の動きを読み取っているのはセンサー。腕の上げ下げや手先の動きと連動させることで、脳性マヒなどがある子供に効果的なリハビリが行える。プロジェクターを利用して、寝返りなど体全体のリハビリに取り組めるアプリもある。

デジタルアートを使ってリハビリの“つらい”“苦しい”というイメージを変えたいと、NPO法人のUbdobe(ウブドべ)が始めた取り組みだ。

実際に体験した脳性マヒの子供を持つ母親は「さっきまで固まっていて無表情だったんですけど、これをやったらニコニコしたので、本人も楽しんでいると思います」と話す。今後、病院やリハビリ施設に導入してもらうことを目標としている。

Ubdobe・野呂ゆき乃さん「腕を上げるのが難しいお子さんや、リハビリを嫌がるお子さんでも、『もっとやりたい』みたいな声が出ているので、なかなかいい反応でうれしいと思っています」

【the SOCIAL lifeより】