政府は加計学園の問題をめぐり、首相官邸で学園側と面会し、国会に参考人として招致された元首相秘書官の柳瀬唯夫経済産業審議官を退任させる方針を固めた。

柳瀬氏は首相秘書官だった当時、官邸で加計学園側と面会し、「本件は首相案件」と述べたとして国会で追及され、５月、国会に参考人招致された。

その際、官邸で加計学園側と３回面会したと認めたが「首相案件」と述べたかは「記憶の限りではない」としていた。

柳瀬氏は現在、経産省の事務方ナンバー２で、通商問題の責任者である経済産業審議官を務めているが、政府は、適材適所の人事として退任させる方針を固め、２４日、発表する見込み。

後任には、東芝の半導体子会社売却への対応で評価が高い、商務情報政策局長の寺澤達也氏をあてることにしている。