自民党の岸田政調会長は、９月の自民党総裁選への出馬を断念する方針を固めた。３選を目指す安倍首相を支持する意向とみられる。岸田政調会長は２４日午後５時半から記者会見を行い、出馬を断念した理由などについて説明する予定。

岸田氏が率いる岸田派内ではポスト安倍を目指して今回の総裁選に出馬すべきとの意見もあり、岸田氏も慎重に検討してきた。

しかし、安倍首相が圧倒的に優勢な上、出馬に意欲を見せる石破元幹事長にも自民党員の票では及ばず、２位になる見通しも立たないため、出馬を断念したものとみられる。

岸田氏は安倍首相を支持する見通しだが、岸田派が一致して支持に回れるかどうかも焦点。

一方、総裁選には野田総務相も出馬に意欲を見せているが、立候補に必要な国会議員の推薦人２０人が集まるかどうかは不透明。

このため、総裁選は安倍首相と石破元幹事長による「一騎打ち」となる公算も出ている。