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騒音に悪臭…厄介者“サギ”の生態に迫る

2018年7月23日 14:23
騒音に悪臭…厄介者“サギ”の生態に迫る

群れを作って暮らす水鳥の“サギ”が住宅街に現れ、住民らが被害を受けている。ドローンを使ってサギの大群を撮影、その生態に迫った。

住宅街に居座る白い集団。その正体は、羽を広げると2メートル近くもある巨大なサギだ。栃木県大田原市では、木の上で巣をつくり年々増加している。その数、約300羽。このサギが、住宅街でさまざまな問題を引き起こしている。


【被害1 騒音】

近隣住民は「騒音ですね、やっぱりすごいですよね。だんだんと毎年、数が増えてきているような感じ」と話す。大きな鳴き声に悩まされているという近隣住民。また、この時期は卵からヒナがかえり、さらに鳴き声が増えているという。


【被害2 強烈な臭い】

取材した現場では、木という木が真っ白になっていた。全て鳥のフンで、周辺には鼻をつくツーンとした強烈な臭いが充満していた。近隣住民によると、洗濯物を干すのも躊躇(ちゅうちょ)するという。


栃木県那須塩原市にある関根養魚場では、毎日10羽以上サギが現れ、養殖したサケやマスを食べるなど、被害額は年間数百万円にのぼっているという。

まさに厄介者のサギ。大田原市も、サギの嫌がる音を出す機械を設置するなど対策を行っているが、十分な効果は得られていないという。鳥獣保護法により、許可なく捕獲もできないというサギ。このまま増加の一途をたどるのだろうか。


【the SOCIAL natureより】