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安倍首相 文書改ざんなど念頭に改めて謝罪

2018年7月21日 0:24
安倍首相 文書改ざんなど念頭に改めて謝罪

国会は20日夜、事実上、閉幕した。安倍首相は記者会見で、森友学園をめぐる文書改ざん問題などを念頭に、改めて謝罪した。

安倍首相は森友・加計問題に触れて、慎重に政権運営をしていくと強調した。

安倍首相「総理大臣という立場が周囲に与えうる影響を常に意識し、慎重の上にも慎重に、政権運営にあたらなければなりません」

この国会では、冒頭から森友・加計学園の問題が焦点となり、野党側が「安倍首相に真相を解明しようとする姿勢がない」などと激しい追及が続いた。野党側の追及も不十分で、結局、議論が深まることはなかった。

また、20日夜に成立したカジノを含むIR(=統合型リゾート)整備法などの審議をめぐっても、強引な国会運営への懸念の声が与党内からもあった。このため20日は、謙虚な姿勢を強調する狙いがあったとみられる。

今後の焦点は自民党総裁選挙となるが、20日は踏み込んだ発言はなかった。

会見の中では、憲法改正も総裁選の争点になるとの見方を示したが、自らの出馬については、「この夏、蝉時雨(せみしぐれ)を聞きながらよく考えたい」と明言は避けた。

ただ、周囲には3選への強い意欲を示している。出馬を検討している自民党の岸田政調会長らを含め、駆け引きが今後本格化することになる。