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-3.5% 北朝鮮の去年の経済成長率

2018年7月20日 20:16

北朝鮮の去年の経済成長率がマイナス3.5%と、ここ20年で最も低かったとみられることが分かった。国際社会からの厳しい経済制裁に加え、天候不順で穀物の収穫量が減ったことなどが原因とみられる。

韓国の中央銀行にあたる「韓国銀行」によると、北朝鮮の去年のGDP(=国内総生産)は、前の年に比べて3。5%減少したと推定されるという。

これは経済成長率がマイナス6.5%だった1997年以後、ここ20年間で最も低い成長率。

背景としては、国際社会からの厳しい経済制裁で、石炭や水産物など北朝鮮の主要な輸出品が全て輸出を禁じられたことに加え、天候不順によって穀物の収穫量が減少したことなどが重なったためとみられている。

聯合ニュースによると、韓国銀行の関係者は「国連が去年8月と年末に行った追加制裁の本格的な影響はことし、あらわれてくる。特に北朝鮮にとって全体の95%を占める中国との貿易が、ことし1月から5月で大幅に減少した」と話しており、北朝鮮の経済成長率はことしも低い状態が続く可能性があると分析している。