ソチオリンピック、フィギュアスケート男子で銅メダルを獲得したカザフスタンのデニス・テン選手が殺害された事件を受けて、現地では悲しみが広がっている。

事件はカザフスタン最大の商業都市、アルマトイの中心部にある公園の一角で起きた。現場には、事件から一夜明けた今も、花を手向ける人が途切れることなく訪れている。

テン選手は、ソチオリンピックの銅メダリストとして、地元では知らない人はいないという。現場を訪れた人たちは、「私たちのヒーローだった」と話していた。

テン選手は１９日、自身の車のミラーを盗もうとした２人組の男と口論になり刃物で刺されて死亡した。地元当局は２０日、容疑者１人の身柄を拘束したほか、もう１人の行方を追っている。男は逃げようとして刺したという趣旨の話をしているという。

アルマトイでは、地元のヒーローの死に深い悲しみが広がっていて、２１日には哀悼集会が開かれる予定。