中東・トルコで２０１６年のクーデター未遂以降、２年間続いてきた非常事態宣言が１９日、解除された。

トルコの非常事態宣言は２０１６年７月のクーデター未遂の後に出されたもので、期限を迎えるたびに延長が繰り返され、２年間続いてきた。

地元メディアによると、政府が非常事態宣言の延長を行わなかったため、１９日未明に解除された。

トルコのエルドアン政権は、非常事態宣言のもとで対立する勢力の弾圧を続けたため、国内外で批判や懸念が広がっていた。

ただ、大統領制に移行して、エルドアン大統領が強大な権限を握ったことに加え、当局による公務員の免職やデモや集会の制限を盛り込んだ法案が今週、提出されるなど、今後も状況が改善されない可能性もある。