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“参院6増”成立 カジノ法案の行方は?

2018年7月18日 17:36
“参院6増”成立 カジノ法案の行方は?

国会では参議院の定数を6増やす改正公職選挙法が18日の衆議院本会議で与党などの賛成多数で可決・成立した。

これで来年の参議院選挙以降議員の数が6人増えることになる。改正公職選挙法は一票の格差を是正し、議員定数を6増やすほか比例名簿上位に特定枠を設け、「合区」により候補者を擁立できなくなった県から優先的に当選させることができるようにするもの。

ただ、定数を増やすことには与党内にも異論があり、自民党の船田議員は採決を棄権した。また、野党も厳しく批判している。

国民民主党・玉木共同代表「豪雨災害で本当に苦しんでいる方がいる中で、自民党の自民党による自民党のための6増法案など許されるわけがありません」

Q:会期末まではあと4日だが、野党側はこの後、どう対抗していく方針なんだろうか?

残る重要法案はカジノを含むIR(=統合型リゾート)整備法案だが、野党側は法案を担当する石井国土交通相が災害対応も担っている点を指摘して批判を強めている。

野党側は18日午後、石井国交相が「災害への対応を軽視している」として不信任案を衆議院に提出した。また、参議院でも「国民の生命よりカジノ解禁を優先している」と法案を審議する内閣委員会の委員長解任決議案を提出したが、こちらは否決された。

こうした野党側の抵抗もあり、カジノ整備法案の18日の参議院での委員会採決は見送られる方向。ただ、野党側は内閣不信任案の提出も検討していて、いよいよ最後の攻防に突入する。