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酒宴に批判…豪雨の政府初動対応は適切か?

2018年7月17日 18:27
酒宴に批判…豪雨の政府初動対応は適切か?

西日本豪雨に対する初動対応は適切だったのか。野党側は厳しく政府を追及した。特に問題視されたのが5日夜に安倍首相が出席して開かれた自民党の懇親会だった。

17日に行われた、カジノを含むIR(=統合型リゾート)整備法案の審議。しかし、野党からは西日本豪雨への政府の対応を批判する声が相次いだ。

特にやり玉にあがったのが、今月5日夜、自民党議員が開いた懇親会を写した写真。中央には安倍首相。ピースする議員や、笑顔で安倍首相と写真におさまる議員の姿もある。

出席した西村官房副長官はツイッターで「党幹部と若手議員のざっくばらんに話す懇親会」「気さくな写真を撮り放題!」「いいなあ自民党」と7月5日午後10時頃、写真とともに懇親会の様子を投稿していた。

しかし、その8時間ほど前、気象庁が会見で、厳重な警戒をとるよう呼びかけ。大雨特別警報が出たのは翌日とはいえ、投稿があった頃にはすでに、兵庫県や京都府などの16万人以上に避難勧告が出されていた。その後、西日本各地で豪雨が続き、200人以上もの死者を出した豪雨災害。その発生当初に懇親会を開いていたことに与野党から批判が集まっていた。

立憲民主党・蓮舫議員「まさか、まさかと思いました。責任感があまりにも人権もですけれど、欠如している」

公明党・井上幹事長「軽率のそしりを免れないんじゃないか」

懇親会には、救助要請をうける立場である小野寺防衛相や、大きな被害が出た広島県が地元の岸田政調会長も出席。批判をうけ、西村副長官はツイッターで「災害時に会合を開いているかのような誤解を与え、不愉快な思いを抱かせたことをお詫(わ)び申し上げます」と投稿し、懇親会は大きな被害が出る前だったことを「誤解」という表現で弁明し、さらに波紋を広げた。

17日、野党から追及をうけた安倍首相は-。

共産党・辰巳孝太郎議員「なぜこの懇親会に参加して、なぜこのような酒席は中止しろと言わなかったんですか」

安倍首相「いかなる事態にも対応できる万全の体制で、対応にあたってきたところでございます」

共産党・辰巳孝太郎議員「防衛大臣、官房副長官、出席しているんですけど。これ不適切じゃないという考えなんですか」

安倍首相「いかなる事態にも対応できる万全の体制で、対応にあたってきたところでございます」

災害対応に問題はなかったとの認識を強調した。甚大な被害を出した豪雨災害。政府の災害対応は適切だったのか問われている。