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選挙候補者狙った爆発相次ぐ パキスタン

2018年7月14日 18:41

今月25日に総選挙と州議会選挙が行われるパキスタンで、13日、候補者を狙った爆発が相次ぎ、130人以上が死亡した。

パキスタン南西部のバルチスタン州で13日、州議会選挙の候補者の集会が行われていたところ、男が爆発物を爆発させた。候補者を含む128人が死亡、200人以上が負傷した。ロイター通信によると過激派組織「イスラム国」系の通信社「アーマク通信」が犯行を主張する声明を出している。

また、北西部の選挙集会でも爆発が起き、少なくとも4人が死亡している。パキスタンでは10日にも候補者を狙った自爆テロがあり20人が死亡するなど、選挙を前に治安の悪化が懸念されている。

一方、イギリスに滞在していたシャリフ元首相が13日、帰国した。シャリフ元首相は今月、汚職の罪で禁錮10年などの判決を受けており、帰国後、当局に逮捕され、収監された。

シャリフ氏は、これまで「裁判は不当」などと対立する軍を批判していて、各地で支持者による抗議デモが起きている。今月25日の選挙を前にパキスタンでは混乱が広がっている。