ノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家・劉暁波さんの死去から１年を迎えた１３日、妻・劉霞さんが滞在するドイツでは追悼行事が開かれたが、劉霞さんは出席しなかった。

劉霞さんは中国で長らく軟禁状態に置かれた後、出国を認められ、ベルリンに滞在中。１３日にはベルリンで追悼行事が開かれたが、劉霞さんは姿を見せなかった。

支援者らによると、中国に残っている弟の身の安全を考えて出席を見送ったという。

劉霞さんを支援するベルリン在住の作家・廖天琪氏「劉霞さんはまだ自由を謳歌できていない。原因は皆さんがご存じの通り、彼女の弟がまだ北京にいるからだ」

劉霞さんは現在、ドイツ政府が用意したマンションに滞在していて、「１３日は一人でいたい」と話したという。

廖天琪氏「劉霞さんは体調が大変悪く、すごく弱っている。早く良い治療を受ける必要がある」

劉霞さんは精神的に不安定な状態が続いているということで、関係者らは、劉霞さんが今後もドイツでの滞在を続けられるよう支援していきたい、としている。