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“着るテント”発想原点は難民の過酷な状況

2018年7月12日 13:37
“着るテント”発想原点は難民の過酷な状況

オシャレなジャケットが「テント」に変身するという商品が話題だ。なぜ、こうした商品が誕生したのか取材した。

着ているジャケットを組み立てると…なんとテントに!ジャケットとしては防水の生地で作られているので雨や寒さから身を守ることができる。テントの骨になる部分はまとめてバッグのように担ぐデザインだ。全部で1.8キロと軽い素材でできている。

テントにすると女性や子どもなら2人で入って過ごせるくらいの広さがあり、いざという時にも役立つ。実用性とデザイン性を兼ね備えたこの“着るテント”は、実は難民のために作られた。

考案したアメリカのファッションデザイナー、アンジェラ・ルナさんは、難民が置かれている過酷な状況を知り、彼らの生活環境を良くしたいとブランドを立ち上げた。

寒さなどの影響で、着ている服が難民の生死を左右することもあり移動中の難民にはシェルターになる場所が必要だという。アンジェラさんはデザイナーとして難民のニーズにこたえるジャケットを約1年かけて形にした。着るテントは1着売れるごとに、難民にも1着寄付される仕組みになっているという。

アンジェラ・ルナさん「ジャケットをきっかけにして、難民やホームレス問題や災害支援について話し合ってほしいです。より良い世界へ一歩を踏み出すことができますし、ファッションがそうした会話のきっかけになることもできます」

【the SOCIAL viewより】