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「参院・議員定数6増」自民党が可決の方針

2018年7月11日 12:44
「参院・議員定数6増」自民党が可決の方針

参議院の議員定数を6増やす公職選挙法改正案をめぐり、野党が厳しく批判する中、自民党は11日中に参議院本会議で可決し、衆議院に送る方針。

議員の数を増やす改正案には「時代に逆行する」などと野党が強く反対しているが、自民党は今の国会で成立させる方針を変えていない。

自民党の改正案は、議員定数を6増やした上で、比例名簿上位に特定枠を設け、「合区」により候補者を擁立できなくなった県から優先的に当選させるためのもの。

これに対し、野党側は「自民党の都合だけ考えた案」などと厳しく批判しているほか、「いまは災害対応に専念すべきだ」と主張している。

立憲民主党・蓮舫参院幹事長「被災者保護よりも議席6増の選挙制度改革、自民党は明らかに見ている方向が間違っている」

10日は日本維新の会が採決を先送りするため、法案を審議する特別委員会の委員長の問責決議案を提出したが、自民党は議事には取り上げず、11日中に特別委員会と参議院本会議で採決、可決させ衆議院に送る方針。

一方、野党側は伊達参議院議長の不信任案の提出も検討するなど、徹底抗戦の構えで、与野党の攻防は山場を迎えている。