×

「救助が必要な事案を約100件以上把握」

2018年7月7日 14:04
「救助が必要な事案を約100件以上把握」

西日本の各地で大きな被害が出ている記録的な大雨に関し、政府は緊急に関係閣僚会議を行った。

安倍首相「事態は極めて深刻な状況にあります。各位にあっては人命第一の方針のもと、救助部隊を遅滞なく投入し、被災者の救命救助に全力を尽くしていただきたい。そして、先手先手で被害の拡大防止に万全を期してください」

安倍首相はこのように述べ、今後、被害が拡大しないよう対策を指示した。さらに「事態は刻々と変化している」として、被災地と緊密に連携し、即座に対応できるよう関係省庁に求めた。

また、菅官房長官は会見で、「土砂崩れに巻き込まれるなど救助が必要な事案を約100件以上把握している」と明らかにした上で、警察、消防、自衛隊が約4万8000人の態勢で捜索や救助活動を行っていると述べた。その上で「早めの避難を心がけるなど安全確保に努めていただきたい」と呼びかけた。

小野寺防衛相「陸海空のあらゆる手段を活用して、積極的に情報収集を実施するとともに、人命救助を第一義として、救助活動を実施すること、関係府省庁、地方自治体等と緊密に連携するとともに、対処に万全を期すことを指示いたしました」

一方、小野寺防衛相は、京都、高知、福岡、広島、岡山、愛媛、山口の1府6県から自衛隊に災害派遣要請があり、土砂災害への対応や行方不明者の救助活動にあたっていると述べた。

また、今後さらに自治体の支援要請があれば、部隊を展開するとした上で、ライフラインの寸断に対応して、給水や入浴支援の準備を整えていると述べた。