×

精神障害による労災認定者数、過去最多に

2018年7月6日 16:37

仕事によるストレスでうつ病になるなど、精神障害が労災と認められた人が昨年度、過去最多となったことが分かった。

厚生労働省によると、昨年度、仕事によるストレスが原因でうつ病になるなど精神障害が労災と認められ補償された人は、自殺で亡くなった人や自殺未遂の98人を含む506人で、前年度より8人多くなった。

統計が残っている1983年度以降、最多。

労災と認められた精神障害の人の年代別では、40代が最も多く、ついで、30代、20代だった。また、脳出血や心筋梗塞などの病気が過労によるものだとして、労災と認められたのは前年度より7人少ない253人で、そのうち92人は死亡している。

一方、実際の労働時間ではなく一定の時間働いたものとみなして賃金が支払われる「裁量労働制」の対象者で、過労による脳出血や心筋梗塞などの病気やうつ病など精神障害になり、労災と認められた人は14人だった。